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宇宙食について

◆はじめに

 はやぶさ2がリュウグウに着陸しました。

 宇宙開発が近年進んでいます。

 また、月面に人類が到達してから50年、現在も有人飛行は継続的に行われています。

 クルーの職場環境において唯一の娯楽ともいえる宇宙食

 ここでは宇宙食の歴史などをまとめます。

 

宇宙食の歴史

 宇宙食の歴史は以下のとおりです

 1962年:ペースト時代

 1963年~:ジェミニ号が打ち上げられていた時代。

      ドライフードが食べられるようになる。

 1969年~:月面着陸で有名なアポロ号が打ち上げられていた時代。

      お湯で戻す食品が食べられるようになる。

 1973年~:スカイラブの時代

      フリーズドライや缶詰が食べられるようになる

 現在:地上と同じような食事が食べられるようになる。

 

◆エピソード

 面白い話を3つ上げる。

 ・ジョンヤングさんのサンドイッチ持ち込み事件

  宇宙滞在が長期にわたり、食事の不満が高まっていた。

  ジョンヤングさんはコンビーフサンドイッチをこっそり船内に持ち込むもばれてしまう。

  衛生面の問題もあり、当然禁止事項であったが、ヤングさんは食事はクルーの士気にかかわる重要な問題と主張。この主張は認められ、宇宙食の開発が進むこととなった。

 

 問題児こそ発展のきっかけになるいい例ですね。

 

日本食の人気

 野口聡一さんは若田光一さんの後任の長期滞在クルーとなった。

 宇宙飛行士には、自分の好きなものをもっていくことが認められており、野口さんも好物を持ち込んでいた。

 しかし、周りのクルーは若田さんの置き土産と勘違いし、野口さんの食糧を食べてしまう。それくらい日本食は人気らしい。

 ニシンのパイだったら食べられていなかったのではないか。

 

 あたしこのパイ嫌いなのよね。

 

宇宙食の条件

 宇宙食にはいくつか条件があるが、意外だった点があったので記述する。

 ・液体はOK

   液体は張力により、スプーンなどに張り付くことができる。

   したがって、液体状の食べ物は問題なく食べられる。

   つかむことができないから問題かと思っていました。

 

 ・粉もの

   粉ものが機器に入り込むと故障の原因になるのでダメ。

   これは分かるが、塩やこしょうなどの調味料はどうしているのか。

 

   答えは液体化である。前述のとおり液体はOKなので、液体状にして、飛び散らないようにしている。

 

 

 ・匂いの出るもの

   当然、密閉空間だし、脱臭装置の性能にも限界があるので。

   納豆はダメ。しかし、味噌はいいらしい。

 

以上が条件である。

実際の宇宙食は以下のリンクで購入可能である。

https://www.unibo.jp/products/list.php?category_id=10

 

◆最後に

宇宙食といえば、カロリーメイト的なイメージでした。

調べてみると、普通の食事をしていることがわかりました。

美味しい食事で、英気を養ってもらいたいものです。